水道水源






水道水源としての地表水・地下水


                                      

水道水源と消毒方法

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プロフィール

   

   飲料水の水源

 水源は、河川、湖沼、ダムの貯水などの地表水と、伏流水や井戸水などの地下水に大別することが
 できる。平成13年度のデータを見ると、全国の水道水源の実に72.3%がダム水・河川水(自流)


 湖沼水を利用しており、地下水の利用は24.8%に過ぎない。(上水道+用水供給事業の合計)。
 水道水の安定供給を図るためには大量の水を確保する必要があるが、地下水には枯渇や地盤沈下の


 心配があるため、水源の多くを地表水に依存しているのが現状である。
 とくに大都市ではダム依存率が高い。

   

 地表水と地下水の違いは、水質にある。
 地表から染み込んだ水は、土壌を浸透して行く間に不純物や細菌が取り除かれ、ほとんどの有機物も


 分解・除去される。つまり、地下水は天然の浄水器によって濾過・浄水された、きわめて衛生的で
 安全な水だといえる。また、地層中ミネラルがほどよく溶け込んでいるため、味も良い。


 一方、地表水は地表に溜まったり流れたりする間に、有機物が入り込み、少なからず汚濁が
 進んでいる。問題は、それらを浄水する過程である。


   



 地下水の場合、多くはくみ上げ後、塩素を加え消毒をして供給されるが、地表水は汚濁があるため、
 地下水に比べてやや複雑な浄水過程をたどる。


    
 水道水を供給する際の浄水方式は、急速濾過、緩速濾過、消毒のみの3つに大別できる。
 地表水は急速濾過、あるいは、緩速濾過によって浄水後、消毒して供給される。


 現在、日本の全水道供給量のおよそ74%が急速濾過によって浄水されている。
 山形県鶴岡市の水道水も、水源を地下水からダム水に切り替えた時点で、急速濾過による
 浄水が行われ、供給されている。



       
回/塩素を注入する急速濾過


 戦前、日本では緩速濾過による浄水場が多く建設されていたが、戦後にアメリカの技術が導入され、
 急速濾過へ変わっていった。


 ある程度の広さの濾過池を必要とする緩速濾過場に比べて、急速濾過場は比較的コンパクトな
 施設で済む。さらに、緩速濾過が1日で5〜6mの速度で水が濾過されていくのに比べ、急速濾過では


 1時間当たり5mというスピードで濾過されるので、濾過時間も短縮される。
 メリットの多そうな急速濾過だが、いったいどういうものなのか?

    
 
 鶴岡市にも浄水を供給している山形県の朝日浄水場を例に、その仕組みをみる。
 月山ダムの下流で取水された原水は、前処理として次亜塩素酸ナトリウムを注入され、着水井と


 呼ばれる貯水槽に入れられる。これはおもに水流を弱めるための設備で、原水はそこから
 薬品混和池と呼ばれる場所に送られる。ここで汚濁物質を凝集させるためにポリ塩化アルミニウム


 (PAC)を加え、撹拌する。その後これをフロック形成池に送り、フロック(濁りの塊)を大きく
 成長させて、次の薬品沈殿池で沈殿させる。


   


 薬品沈殿池を出た水にまた次亜塩素酸ナトリウムが注入され、急速濾過池に送られる。
 この急速濾過池では、ここまでで沈殿しなかった小さなフロックや汚濁物質を含んだうわ水を、


 少々粗い砂を用いて濾過する。その後3回目の次亜塩素酸ナトリウムが注入された水は浄水池を
 経て、送水管で市町村の配水池に送られる。


 塩素を加えながら浄水・濾過された水は、配水前に最後の塩素を
 加えられる。

   生成される発ガン物質と蛇口まで運ばれる濁りへ続く

    
  
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